レーザー治療で失敗しないために
さまざまな肌の悩みを解決に導いてくれるレーザー治療。現在、皮膚科や美容皮膚科、クリニックなどでさまざまなレーザー治療のメニューが充実しています。ただし、医療であることにはかわりないため、治療を受ける場合には、注意すべきこともいくつかあります。このページでは、よりよいレーザー治療を受けて失敗したと後悔してしまわないために役立つ情報をまとめています。
レーザー治療を失敗・後悔しないたえに知っておきたいこと
レーザー治療は、肌のさまざまな悩みに対応可能であるだけでなく、切除などをともなわない侵襲の低さも魅力です。ただ、肌に光を直接照射するため、考え方によってはパワフルな治療方法であるともいえます。そのため、正しく施術を受けることがとても重要です。また、メリットだけでなくデメリットもいくつかあるので、施術を受ける前に把握しておきましょう。
レーザー治療を受けられない場合もある
身体の状態によっては、レーザー治療を受けられないこともあります。リスクを回避するためにも、医師に確認しましょう。治療を受けられないケースの一部は次のとおりです。
- 糖尿病や脳疾患、心臓疾患、光線過敏症などを患っている
- 悪性腫瘍がある
- 施術する肌の部位に傷やヘルペスがある
- てんかん発作の既往がある
- 日焼けしている(あるいは日焼けする予定がある)
- 妊娠中(あるいは授乳中) 他
レーザー治療のデメリット
レーザー治療の種類にもよりますが、治療にはある程度の痛みが伴う可能性もあります。痛みに弱い人は、あらかじめ麻酔薬の使用についても医師と相談しておきましょう。また、ピコレーザーの場合は、患部以外の皮膚へのダメージが少ないなどの魅力がありますが、施術料金はやや高めです。経済的な負担についても、あらかじめ計算しておくことが大切です。
あせりは禁物
肌の状態やその他何らかの要素により、施術の効果を実感できないケースもありますが、あせりは禁物です。たとえば、シミを除去する治療などでは、たった1回の治療でシミが消えてキレイになることはほとんどありません。医師の説明をしっかりと理解しながら、気持ちに余裕をもって複数回にわたる施術を受けるようにしましょう。
効果が出ないと焦り、治療と並行して自身の考えで新しい方法を試みると、思わぬ結果を招く可能性があります。自身の判断で行動せず、医師と相談した上で行うようにしましょう。
レーザー治療に人気があるのも納得
レーザー治療について気をつけるべきポイントなどを中心に説明してきました。確かに、失敗しない治療を受けるために注意すべきことやデメリットはいくつかあります。ですが、ピコレーザーをはじめとするレーザー機器は、さまざまな肌の悩みを解決に導いてくれる治療方法であるのも事実です。レーザー機器を用いた主な治療方法3種類についてみていきましょう。
トーニングについて
表皮層にあるメラニン顆粒を除去することで、肌のターンオーバーを促す治療方法です。メラニンをつくるメラノサイトという細胞に働きかけるわけではないため、やや弱めの出力エネルギーで照射を行います。マイルドにアプローチする治療なので、薄いシミや肝斑の改善のために行われます。
トーニングはそこまでパワフルな治療方法ではないので、施術中の痛みは比較的やさしく感じられるはずです。また、皮膚が受けるダメージも少なめなので、ダウンタイムも短めで、人によってはほとんどない場合さえあります。当日にメイクをすることも可能ですし、比較的気軽に受けられる治療メニューだといえるでしょう。
フラクショナルについて
皮膚は、表面が表皮層、その下に真皮層があります。真皮層には、肌を若々しい印象に保つために必要不可欠な弾力の役割をはたしてくれる、コラーゲンなどの元となる「繊維芽細胞」があります。レーザーを使ったフラクショナル照射は、ここに適度な刺激を与える治療方法です。肌のハリを増し、毛穴をキュッと引き締める効果を狙います。
トーニングと異なり、フラクショナルでは、照射によって肌に点状の穴をたくさんあける治療が行われます。そのため、期待できる効果は大きくなりますが、ダメージも大きくなりがちです。その結果、ダウンタイムが長くなることが想定されます。また、治療の痛みをおさえるために、施術前に麻酔薬を塗布する場合もあります。
タトゥー除去について
ピコ秒というきわめて短いパルス幅で光を照射することができる、ピコレーザーを使用すると、タトゥーを効率的に除去しやすくなります。タトゥーを除去するには、ピコスポットを行います。ピコ秒での照射は、狙った肌の部位にピンポイントでアプローチできるため、よりスピーディーにタトゥーの色素の除去を目指すことが可能です。
ピコレーザーなら、タトゥーの色素を破壊する際、周囲の皮膚へのダメージをかなり防ぐことができます。そのため、タトゥー除去に利用される別のレーザー機器であるQスイッチレーザーを使用した場合と比較すると、ダウンタイムも短縮される可能性が高いです。施術に際しては、麻酔クリームを塗布する場合もあります。
レーザー治療で失敗しないためにチェック 施術前後の注意点
実際にレーザー治療を受けることを決めた場合、どのような点に特に気をつければよいでしょうか。ここでは、レーザー治療で失敗しないために、治療前のカウンセリングと、治療後の肌のケアについて詳しく説明しています。
クリニックでじっくりとカウンセリングを受ける
失敗しないレーザー治療を受けるためにも、カウンセリングは可能な限り時間をかけて受けることが大切です。レーザー治療は光を照射するため、少なからず肌への負担があります。ですから、肌の状態をしっかりと見きわめた上で、ベストと思われる施術を提案してもらうためにも、きめ細やかなカウンセリングが欠かせないのです。
充分なカウンセリングを受けずに、誤った方法の治療を選んでしまうと、肌の状態が施術前よりも悪化してしまうケースもゼロではありません。たとえば、肝斑とシミとでは、区別が難しい場合があります。適したレーザー治療の方法はそれぞれ異なるため、要注意です。レーザー治療自体が適していない可能性も否定できないため、見きわめには慎重さが要求されます。
施術部位には充分なケアが必要!こすったりかきむしったりは厳禁
レーザー治療では、施術を受けたあとの、肌のケアがとても大切です。トーニングやフラクショナルなど、数ある施術メニューごとに、ダウンタイムには差が出る場合もあります。ただ、レーザー治療を施した肌の部分は、いわば軽いヤケドに近いコンディションになります。そのため、徐々にかさぶたができ、それが剥がれ落ちるまではある程度時間がかかります。その間に、かゆみなどを感じて引っ掻いたりしてしまうと、肌にダメージを与えてしまいます。
レーザー治療後の肌を紫外線から保護
施術を受けた部分の肌をケアする上で、注意すべきなのは、紫外線です。やけどともいえる状態になっているので、非常にデリケートに扱わなくてはなりません。紫外線は、炎症を発生させてしまい、果肌に色素沈着が残ってしまうリスクを高めます。そのため、医師の指示を聞きながら、紫外線から保護するためのケアをきちんと行うことが大切です。
紫外線ケアと同様に大切なのが、外部刺激からの保護です。やけどに近い状態からかさぶたができるプロセスは、新しい皮膚ができつつある状態だといえます。こすったり掻きむしったりしてしまうと、炎症を起こして色素沈着を招く可能性が高まってしまいます。
テープを貼る必要があるケースも
受けた治療内容や肌の状態により、施術後に必要となる肌ケアはさまざま。肌へ一定以上のダメージを与えるような治療の後は、テープを貼ることも大切なケアのひとつです。照射エネルギーが比較的弱い治療の場合も、理想的にはテープを貼るべきだといえます。少し手間がかかると感じるかもしれませんが、色素沈着が起こる可能性をできる限りおさえるための肌ケアです。
失敗しないレーザー治療はどうやって選ぶ?
シミの除去をはじめとする皮膚科治療の施術メニューは、美容皮膚科で受けられるものも合わせると、さまざまなタイプがあります。そして、病院やクリニックによってレーザー治療の方法や、想定される効果などにはバラつきがあります。ここでは、自分に適した治療方法を選ぶために、ぜひおさえておきたい2つのコツについてみていきましょう。
1. レーザー機器の種類で選ぶ
レーザー機器には、さまざまなタイプがあります。現在多くの病院やクリニックが採用している代表的な機器としては、ピコレーザーやYAGレーザーなどが挙げられます。
どちらも、基本的なアプローチの仕方は同じですが、YAGレーザーは「ピコレーザーよりもピンポイント照射の精度は落ちますが、治療料金はややリーズナブル」です。一方、ピコレーザーは「ピンポイントに照射できるため効率的な治療が可能ですが、治療料金はやや高め」であるといえます。
複数種類の機器を使い分けている医師もいます。皮膚の状態や治療回数、経済的な負担など、複数の観点から、適したレーザー機器を選ぶことが大切です。
2. 誰が施術するか
カウンセリングを受けたときや、あるいは相談をしたときの対応などから、信頼できると感じた医師に治療を担当してもらうのが大切です。カウンセリングを担当したスタッフと違う人が行う治療だと、安心して受けるのが難しいでしょう。また、レーザー機器がいくら高性能をそなえていても、それを使いこなす技術がなくては意味がありません。豊富な経験のある先生に施術を担当してもらうのが理想的です。
【各クリニックのお問い合わせ先】
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