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ピコレーザー治療の痛みについて

肌の悩みへアプローチするための治療で幅広く活躍しているピコレーザー。従来のQスイッチ付きレーザーなどと比較すると、「治療をしたい肌の部位のみを、より集中的に狙えるため周囲の肌へのダメージが少ない」「より効率的に治療を進められるケースが多いため治療回数自体をおさえられる」などの点で有利だといえます。

また、ピコレーザーは、発射するレーザーをさまざまな波長に変化させる機能が搭載されている場合が多いです。そのため、複数の色素を用いて入れる「カラータトゥー」を除去する際の、非常に便利な医療機器としても重宝されています。

メリットが大きいと感じられるピコレーザーですが、「痛み」についてはどうでしょうか。このページでは、ピコレーザーを肌に照射する場合の治療にともなう痛みについて説明しています。「ピコレーザーをためしてみたいけれど、痛みが苦手で少し不安…」と治療をためらっている人は、まず目を通していただけると幸いです。

ピコレーザー治療は痛みが少ない

従来のレーザー機器などと比較した場合、ピコレーザーを使った治療における「痛み」の度合いは異なるのでしょうか。一般的には、より痛みを抑えた治療が可能になるとされています。もちろん、痛みの感じ方は治療を受ける患者さんによってさまざまでしょうし、ひとくちに痛みが「強い」「弱い」と表現するのはむずかしいといえます。ピコレーザーの治療を受けた患者さんの体験談や口コミなどをみても、感想はさまざまです。

ですから、個人の感覚ではなく、ピコレーザーとその他のレーザーの特徴や機能における違いを知ることで、痛みに関する違いをみていきましょう。

ピコレーザー特有の特徴

ピコレーザーが発射するレーザーには特徴があります。特に押さえておきたいのは「パルス幅」と「波長」です。まず、パルス幅についてですが、これは、ピコレーザーがどのくらいの時間照射するかを表します。ピコレーザーが開発されるまでは、Qスイッチ付きレーザーのナノ秒が最も短時間の照射ができるレーザー機器でした。次に、波長についてですが、これは、照射される光の長さを表します。波長が長ければ長いほど、皮ふのより深いところまで光が届きます。

治療にともなう痛みを従来のレーザーと比較

周りの肌への負担

ピコレーザー特有の特徴である「きわめて短い照射時間」により、肌へのダメージ減少に成功しています。長い時間照射をする場合と比べて熱が周囲へ広がりにくいため、ピコレーザーを照射しない部分の負担が少なくなるのです。

また、治療したい対象にのみダイレクトに働きかけるため、治療後の肌トラブルも起こりにくい傾向にあります。例えば、水ぶくれやケロイドなどの問題も発生しづらいようです。治療後の苦しみを抑えやすくなる分、「痛み」は少なくなるといえます。

ただ、ピコレーザーを照射した際の「ゴムで弾かれるような痛み」を感じる場合はあるので、それも避けたいという人は、局所麻酔をかけてからレーザー照射を行なうというプロセスで治療が進めることも可能です。

従来の機器より治療回数を抑えられる

ピコレーザーを用いた治療では痛みが少ない、とされる理由として、治療回数の少なさもあげられます。ピコレーザーが開発されるまで中心的に用いられていたレーザーとして「ルビーレーザー」と「ヤグレーザー」があります。これらは、ナノ秒のパルス幅だったので、効率がやや劣る結果となり、照射を10回以上する必要がありました。ピコレーザーがおおよそ5回で済むので、比較すると約2倍の回数が必要となるわけです。

ピコレーザーであれば治療回数を抑えられるので、全体の治療期間もおのずと短くなるわけです。一定の痛みを感じる期間が短縮されるのは、ストレス・心理的な負担も軽くなるといえるでしょう。また、痛みとは直接の関係はありませんが、治療期間が短くて済むのであれば、日常生活への影響も軽くなるというメリットも得られます。

ピコレーザーによるカラータトゥー除去の痛み

最後に、「ピコレーザーを用いたカラータトゥー除去治療」についてみていきましょう。

ピコレーザーマシンを導入しているクリニックでは、カラータトゥーを除去するための治療方法として、ピコレーザーを利用する治療をすすめている場合が多いようです。この傾向は施術の痛みを考える上でかしこい治療選びのコツとなるはずです。

なぜピコレーザーが選ばれるのか

一色のタトゥーではなく、特に複数の色素を使って入れたカラータトゥーを除去する際に、ピコレーザーは有効的だと考えられます。タトゥーの色素によっては、レーザーを当てても分解されにくいものもあります。そのため、ピコレーザー以外を用いる場合では、治療を複数回重ねてもキレイに除去するのが困難なケースも珍しくありません。

一方、ピコレーザーであれば、色素に合わせて、波長とパルス幅をコントロールし他後にレーザーを照射できるため、より正確なレーザー照射を行えます。その結果、少ない治療回数で、痛みや肌への負担を抑えることにつながります。そのため、タトゥー除去による痛みが不安なか他はピコレーザー治療を検討しても良いといえるでしょう。

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