ピコレーザーとルビーレーザーの違いは？
レーザー治療とひとくちにいっても、レーザー機器にはさまざまな種類があります。このページでは、複数あるレーザー機器の中から、ピコレーザーとルビーレーザーの違いについて説明しています。よりイメージしやすくなるように、タトゥー除去治療においてこれらのレーザーを用いる場合を、ベースとしながら違いをみていきましょう。それぞれのレーザーの特徴を整理・比較すると、違いがわかりやすくなります。
ピコレーザーの特徴をチェック
ポイントその1.治療のスムーズさ
タトゥーを除去する場合、ピコレーザーを用いたほうが従来のレーザーを用いるよりも特に有利だといえるのが、「治療のスムーズさ」です。ピコレーザーが開発されるまで主流であったナノ秒による照射を行なうレーザーでも、さらにそれより前のレーザーと比較すれば充分に短い照射時間を実現していました。
けれども、ピコレーザーの場合、機器の名前のとおり、さらに短い「ピコ秒」での照射が可能となります。タトゥーの色素へ、より短い時間で到達し、その後、色素を微粒子サイズの細かさまでに粉砕できるのです。
粉砕された色素はどうなるの？
レーザー照射によって粉砕されたタトゥーの色素はやがて、「マクロファージ」という細胞の働きによって体外へ運び出されます。色素が体外へ排出されるということはつまり、タトゥーが消えることを意味しています。色素が除去されるこのプロセス自体は、ルビーレーザーの場合も同様です。
ポイントその2.出力を抑えた治療
ピコレーザーではエネルギー出力を抑えつつ治療を行えるため、個人差はありますが、従来のレーザーよりも感じる痛みが控えめになる場合が多いようです。また、ターゲット以外の部分へのダメージを減らせるため、治療後の肌のトラブルや痛みの軽減にもつながります。
ポイントその3.複数の色素へのアプローチ
ピコレーザーを利用すると、複数の色素へのアプローチが可能になります。各色素に合わせて波長などを設定できるからです。そのため、色以上の色が使われているカラータトゥーを除去する際にも効果を発揮してくれます。
ルビーレーザーの特徴をチェック
ポイントその1
ルビーレーザーは、もともとメラニン色素に反応させるため開発された機器です。したがってルビーレーザーは、黒や紺などの黒っぽい色に反応し、熱を発してメラニン色素を破壊します。そのため、黒っぽいタトゥーの色素にのみアプローチし、タトゥーが入っていない肌色の皮膚は、基本的にはダメージを受けません。
ポイントその2
ピコレーザーと異なり、ルビーレーザーはナノ秒での照射となります。そのため、ピコレーザーと比較すると、肌への負担は大きくなりがちです。つまり、治療後の肌の痛みの度合いも、比較的高くなる可能性があるといえます。
ポイントその3
機能面においてはピコレーザーのほうが有利ですが、治療にかかるコスト面では、そうとはいいきれません。ルビーレーザー治療を受けることで、比較的スムーズに満足のいく結果を得られる場合であれば、そのほうが経済的な負担は軽くなります。
ピコレーザーはまだ新しいマシンであるため、本体の価格が高く、まだ導入していないクリニックも多いです。そのため、ピコレーザー治療の施術価格は高めに設定されているのが一般的です。
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