ピコトーニング
ここでは、皮膚科のクリニックなどで使用され始めている新しいレーザー治療法・ピコトーニングについて詳しく紹介していきます。
ピコレーザーシステムによるタトゥーの除去方法や副作用・ダウンタイムなど、従来の医療レーザー治療との違いを比較しながら説明。ピコトーニングの施術が受けられるクリニックもご紹介しますので参考にしてください。
ピコレーザー機を使った低出力の施術「ピコトーニング」
ピコレーザーは、1兆分の1秒=ピコ秒単位でレーザーを照射するレーザー機器です。
これにより、色素を極小レベルで粉砕できるようになりました。また従来のレーザーに比べて肌への負担が少なく抑えられており、効果もより高いものが期待できるということです。
そしてレーザー治療のなかでも、弱い出力のレーザーを照射する治療法を「レーザートーニング」といいます。低出力のレーザーを均一に当てることで、メラニン色素などを徐々に少なくしていく仕組みです。
「ピコトーニング」とはつまり、最新のレーザー機器であるピコレーザーを使ったレーザートーニングということですね。
さらに細かくメラニン色素を破壊
従来の医療レーザー治療器の場合は1回の照射時間が6~20ナノ秒でした。ナノ秒とは10億分の1秒のことで、1,000ピコ秒に当たります。これ対し、ピコレーザー機では750ピコ秒(0.75ナノ秒)以下という短時間照射を実現しているのです。
しかも短時間照射になっても破壊力は倍加していて、従来の医療レーザーがメラニン色素を粉砕するよりも、さらに細かいサイズに粉々にすることができます。
ピコトーニングによる4つのメリットを紹介
ピコトーニングでは、従来のレーザー治療と比べて多くのメリットが得られます。
ひとつひとつ詳しく見ていきましょう。
1.痛みが苦手な人・ダウンタイムが気になる人にもお勧め
ピコトーニングが肌組織に与えるダメージが極めて少ない理由は、ピコレーザー機による照射ではメラニン色素がほぼ発熱しないからです。そのため、周辺の細胞組織が炎症を起こすといった副作用はほぼないと言われています。
また、施術中の痛みをほとんど感じないというケースも多いです。術後の炎症もほとんど生じません。ダウンタイムを気にせず、すぐに日常生活に戻れる点は大きなメリットです。
仕事で術後すぐに人と会わなければならない、という場合などは非常に助かりますね。
2.従来のレーザーでは不可能だった肌深部の色素を分解
従来のレーザー治療では、熱変換で細胞を焼切っていたため肌にダメージを与えるおそれもありました。その点、上述したとおりピコレーザー機による照射では熱をほぼ発しません。
したがって肌の奥深くまで焦点を下げても、周辺の細胞に大きなダメージを与えず、問題の色素を上手に処理できるメリットがあります。
また粉砕できる色素はメラニン色素だけでなく、ホクロや肝斑やくすみにも対応可能。ガッチリと彫り込んだタトゥーもキレイに除去できるでしょう。
色に関しても、従来であれば黒かこげ茶といったものしか消せませんでした。ピコレーザー機は肌広い波長でレーザーを照射させることで、ほぼ全てのカラーの色素を分解できるようになっています。
この様子はクリニックが紹介している動画などでも確認できますので、興味のある方はチェックしてみてください。
3.施術時間が短いので通院回数を抑えられる
ピコトーニングの施術時間は比較的短いとされています。従来のレーザーよりも小さな範囲を短時間で処理することで、施術による脱色効率が高くなっているためです。
従来のレーザー治療では平均10回通院するところ、ピコトーニングなら半分近くまで短縮できます。
4.コラーゲン生成促進による美肌効果も期待できる
ピコトーニングでは真皮内部にまで光線が届いて繊維芽細胞を刺激するため、コラーゲン生成を促進するとされています。これによりハリのある美しい肌へと導く効果も期待できるのです。
ピコトーニングによる3つのデメリットに注意
このようにピコトーニングにはさまざまなメリットがありますが、いくつか注意すべき点も存在します。
1.一回にかかる施術費用が従来よりも高い
ピコレーザー自体が新しい技術ですので、まだ機器のコストが高いというデメリットがあります。従来の医療レーザー治療では、直径1cmの施術の場合で、一回に1万円程度かかるケースが一般的。
しかしピコトー二ングでは同じサイズの施術一回におよそ3万円かかることが多くなっています。
ただし先にも述べたとおり、通院回数が半分ほどにまで短縮できることから、トータル費用は1.5倍前後で収まるでしょう。
2.好転反応の症状が出る場合がある
ピコトーニングには肌のターンオーバーを活性化させる働きがあるので、人によってはニキビや赤みが一時的に出ることがあります。
いわゆる好転反応の範囲ですので、その後は肌のコンディションも良好になっていくでしょう。
3.紫外線には要注意
従来の医療レーザー治療と同様に、施術後に紫外線を浴びるのは控えましょう。レーザーによるダメージで、術後の肌はバリア機能が低下しています。
外に出る場合はしっかりとUVケアを行うことが大切です。また乾燥しやすい状態でもありますので、保湿ケアを徹底してください。
ピコトーニングなら色のあるタトゥーも除去できる
従来のレーザー機では、タトゥーのような肌の奥に存在する色素の分解は不可能でした。
肌深部にレーザーが到達する前に熱転換されてしまっていたため、色素の除去も不十分だったのです。
その点ピコレーザー機はパルス幅が狭く、しかも複数種の波長をもっているため、肌の深層部へレーザーが到達するにようになっています。
パルス場が狭いほど色素分解力が強く、波長が長いほど肌深部に届くというわけです。
現在医療機関で実用されているピコレーザー機は、パルス幅が750ps以下。これは10億分の1秒以下の短さです。また波長は535nm・755nm・1064nmと3種類で照射しますので、除去できる色の種類も豊富になっています。
取扱機種、料金がわかるタトゥー除去ピコレーザークリニック比較
3つの機種ごとに施術を受けられるクリニックを紹介!
国内で導入されているピコレーザーの機種はいくつかありますが、そのうちでも人気の高い機種を紹介します。また、その機種を導入しているクリニックについても見ていきましょう。
1.ピコシュア
こちらは、医療レーザー機器大手であるアメリカのサイノシュアー社が開発したピコレーザー機です。
ピコレーザーで早くから実用化されているモデルで、肌細胞へのダメージが極めて軽減されています。そのため、タトゥーを除去しても肌の炎症が起こりづらいというメリットがあるのです。
世界各国で効果が認められており、FDAの認可も受けています。
ピコシュアのスペック
パルス幅 | 550~750ps |
---|---|
波長 | 532nm・755nm |
除去可能な色素 | シミ・くすみ・タトゥー(赤、橙、黄、緑、紫、青、黒)など |
特徴 | 副作用はほぼなし、施術時の保護テープ不要、術後の炎症やむくみ・疼きなどがほとんどない |
ピコシュアを導入しているクリニック
クリニックとしては芦屋美容クリニック(電話番号:03-6263-8508)、銀座みゆき通り美容外科(電話番号:0120-858-800(フリーダイヤル、携帯電話からでも通話可能)03-6218-0295(フリーダイヤルが繋がらない場合はご利用ください))や湘南美容外科(電話番号:0120-489-100(新宿本院))、秋葉原フロンティアクリニック(電話番号:03-6206-4420)、新宿中央クリニック(電話番号:0120-662-238)などがあります。
取扱機種、料金がわかるタトゥー除去ピコレーザークリニック比較
2.ピコウェイ
ピコウェイはアメリカ・キャンデラ・コーポレーションの子会社であるシネロンキャンデラ製のピコレーザー機です。
ピコウェイの特徴は、よりパルス幅を絞り込んでいるため、これまで除去が難しいとされてきた青色系の入れ墨でもしっかりと消去できる点。
もちろん美肌効果にも優れているため、国内では美容施術目的で導入されていることも多いです。
ピコウェイのスペック
パルス幅 | 300~450ps |
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波長 | 532nm・694nm・1064nm |
除去可能な色素 | シミ・ホクロ・タトゥー(赤、橙、黄、紫、茶、黒)など |
特徴 | 術中の痛みはほぼなし、術後の腫れ・赤み・うずきなどもほぼなし、毛穴引き締めなどの美肌効果あり |
ピコウェイを導入しているクリニック
この機器を導入しているクリニックは、東京美容皮膚科クリニック(電話番号:03-5777-0038)、東京皮膚科(形成外科)(電話番号:【銀座院】03-3545-8000【品川院】03-5479-3388【日本橋院】03-6231-1555)などがあります。
取扱機種、料金がわかるタトゥー除去ピコレーザークリニック比較
3.ディスカバリーピコ
こちらのピコ秒レーザー機はイタリアのQuanta社が開発したレーザー機器で、1台で複数の働きをするマシンとして高い評価を受けています。
出力レベルが高いことから、弱いパワーで肌ダメージを少なくしながら、キレイにシミやホクロを除去します。
また3種類の波長で、肌表面の色素から、深層部に浸み込んでいる色素も分解可能です。ピコレーザーを当てるごとに美肌効果を与えてくれる点もメリットでしょう。
ディスカバリーピコのスペック
パルス幅 | 370~450ps |
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波長 | 532nm・694nm・1064nm |
除去可能な色素 | シミ・ホクロ・すくみ・タトゥー(赤、橙、黄、緑、紫、青、茶、黒)など |
特徴 | 肌内のどんな色素も分解可能、術中の痛みほぼなし、ただしダウンタイムは若干あり |
ディスカバリーピコを導入しているクリニック
この機器を導入しているクリニックは、クリニックビザリア(電話番号:0120-251-577)、藤沢美容外科クリニック(電話番号:0120-569-125)などがあります。
取扱機種、料金がわかるタトゥー除去ピコレーザークリニック比較
【各クリニックのお問い合わせ先】
芦屋美容クリニック:03-6263-8508/ ルーチェ東京美容クリニック:0120-822-188/ 銀座みゆき通り美容外科:0120-858-800/ 東京美容皮膚科クリニック:03-5777-0038/ 湘南美容クリニック 新宿本院:0120-5489-40/ クリニックビザリア:0120-625-257/ 東京皮膚科・形成外科:03-3545-8000/ 秋葉原中央クリニック:0120-119-877/ 秋葉原フロンティアクリニック(旧:秋葉原F2クリニック):03-6206-4420/ 新宿中央クリニック:0120-669-980/ 川崎中央クリニック:0120-190-929/ 四谷見附クリニック:03-5360-7711/ 藤沢美容外科クリニック:0120-569-125/ シャルムクリニック:047-710-7788/ 大宮中央クリニック:0120-077-645/ みずほクリニック:03-3987-1161/ 聖心美容クリニック:0120-509-905/ 東京美容医療 クリニック:03-6709-2656/ 東京ミッドタウン皮膚科形成外科ノアージュ:03-5413-0082/ 芦屋美容クリニック:0797-25-7678/ いっかく皮膚科:079-239-7716/ 大阪雅美容外科:06-6212-9299/ きぬがさクリニック:0210-77-5511/ 神成美容外科:078-242-4380/ 神戸中央クリニック:078-325-1291/ 湘南美容外科 大阪梅田院:0120-548-991/ 心斎橋DualClinicSHINSAIBASHI:0120-968-692/ Wクリニック:06-6244-3030/ ツツイ美容外科:0120-628-144/ 山本クリニック(ソフトメディ):0120-48-43-25